2016年 04月 27日
ToUcam Pro II (PCVC 840k)をWindows10 64bitで使う |
ToUcam Pro II はWEBカメラながらも感度が高く、
いまだに惑星撮影には人気のあるカメラです。
Windows7以降、メーカーからドライバーがサポートされなくなり
なくなく手放した方もおられると思います。
私も極軸調整のドリフトカメラとして使っていて、
新しいパソコンにインストールできなくて困っていました。
後継カメラのWindows7用のドライバーを使うことによって
インストールすることがわかりましたので紹介します。
最初にToUcam Pro IIを接続しないで
spc900用のドライバーをメーカーからダウンロードしインストールします。
http://download.p4c.philips.com/files/s/spc900nc_00/spc900nc_00_dw7_eng.exe
ドライバーがインストールしましたらToUcam Pro IIが認識できるように
セットアップ情報を書き換えます。
C: \ Program Files (x86) \ Philips \ Philips SPC900NC PC のフォルダにある
Camvid40.infをメモ帳で開きます。
修正した後、保存できないのでメモ帳は「管理者として実行」で開きます。
ファイルの中ほどにある以下の項目を修正します。
ToUcam Pro IIのUSB_PIDは0311ですのでPID_0311と修正を加え保存します。
[Philips.NTx86]
%USBVid.DeviceDesc%=USBVidx86,USB\VID_0471&PID_0311&MI_00
[Philips.NTamd64.5.2]
%USBVid.DeviceDesc%=USBVidXp64,USB\VID_0471&PID_0311&MI_00
[Philips.NTamd64.6.0]
%USBVid.DeviceDesc%=USBVidVista64,USB\VID_0471&PID_0311&MI_00
もう一か所SPC900.txtのファイルも同様に変更を加えます。
USB\VID_0471&PID_0311&MI_00
それでは認識させるためToUcam Pro IIをUSBに挿します。
デバイスマネージャーを見ると不明なデバイスになっていますので
右クリックでドライバーの更新をします。
コンピューターを参照してドラーバーソフトウェアを検索しますを選択
次に
C: \ Program Files (x86) \ Philips \ Philips SPC900NC PC を選択します。
「指定されたカタログファイルにファイルのハッシュがありません。」というメッセージが
出て前に進めません。
Windows10は署名がないドライバーをインストールできない仕組みになってます
それを回避させるために
Windows10をテストモードで立ち上げドライバーをインストールし
通常モードに戻します。
スタートメニューを右クリック コマンドプロンプト(管理者)で
bcdedit /set TESTSIGNING ON と打って設定しOSを再起動させます。
再起動するとテストモードと表示が出ますので
そこで上記の方法で再度、ToUcam Pro IIのドライバーのある
C: \ Program Files (x86) \ Philips \ Philips SPC900NC PC を選択
ドライバーソフトウェアの発行元を検証できませんというメッセージが出ますが
「このドライバーをインストールします」を選択すると正常に認識できるようになります。
これでToUcam Pro IIが認識できたことを確認してください。
確認しましたら通常モードに戻します。
もう一度スタートメニューを右クリック コマンドプロンプト(管理者)で
bcdedit /set TESTSIGNING OFF と打って設定しOSを再起動させると
通常モードで立ち上がり終了です。
ToUcam Pro IIは大変良いカメラで今でも重宝して使っています。
せっかくの資産ですから今後も長らく使っていきたいと思ってます。
感度が高いのでファインダーカメラとして使うのも便利かと思います。
by makkachi
| 2016-04-27 09:05
| パソコン
|
Comments(5)
初めまして KENと申します
貴ブログにはこれまで時折訪問させていただいていました。
当方2005年より火星撮影を始めてミードのLPIからToUcamProIIに切り替えて長年使っていました。
ToUcamProIIの為にスタンドアロンでWinXPのPCはノートとミニノートを置いてありますが
メインはWin10のPCであり、年賀状印刷以外まず使うことはありません。
Win10でToUcamProIIを使う情報を随分探しましたが近頃は検索もしていませんでした。
たまたまSkySafariの情報を見ている時に貴ブログの記事ランキングにToUcamの文字があり
本記事を拝見しドライバーを是非インストールしてみたいと思いました。
貴重な情報をありがとうございました。
またSkySafariを使った望遠鏡のコントロールに興味があります。
Bluetooth接続が簡単にできそうなSkyBTの日本での使用状況情報がWEBでは見つかりません。
http://skysafariastronomy.com/products/skysafari_android/scope_control.html
もしご存知でしたらご教示をお願いいたします。
貴ブログにはこれまで時折訪問させていただいていました。
当方2005年より火星撮影を始めてミードのLPIからToUcamProIIに切り替えて長年使っていました。
ToUcamProIIの為にスタンドアロンでWinXPのPCはノートとミニノートを置いてありますが
メインはWin10のPCであり、年賀状印刷以外まず使うことはありません。
Win10でToUcamProIIを使う情報を随分探しましたが近頃は検索もしていませんでした。
たまたまSkySafariの情報を見ている時に貴ブログの記事ランキングにToUcamの文字があり
本記事を拝見しドライバーを是非インストールしてみたいと思いました。
貴重な情報をありがとうございました。
またSkySafariを使った望遠鏡のコントロールに興味があります。
Bluetooth接続が簡単にできそうなSkyBTの日本での使用状況情報がWEBでは見つかりません。
http://skysafariastronomy.com/products/skysafari_android/scope_control.html
もしご存知でしたらご教示をお願いいたします。
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makkachi at 2016-05-27 13:06
SkyBTについては海外の情報はいろいろあるのですが国内の情報は全くなく
引き続き事例を探してみます。
それと先ほどToUcam Pro IIのドライバーセッティングを行いました。
海外の情報などを見てinfファイル等を311に書き換えるのは数年前にやったことがあるのですが
そこから先で断念していました。
貴記事の方法で見事インストールできました。
AMcapとSharpCapで室内にて試してみたところ明暗、ガンマなどコントロール出来て感激です。
誠にありがとうございました。
引き続き事例を探してみます。
それと先ほどToUcam Pro IIのドライバーセッティングを行いました。
海外の情報などを見てinfファイル等を311に書き換えるのは数年前にやったことがあるのですが
そこから先で断念していました。
貴記事の方法で見事インストールできました。
AMcapとSharpCapで室内にて試してみたところ明暗、ガンマなどコントロール出来て感激です。
誠にありがとうございました。
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by
ゆうけん
at 2020-06-03 08:59
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貴ブログが大変役立ちました。
息子の古いToUcam Pro IIが出て来てWin10Proで使えるかネット検索した結果こちらにたどり着きその結果簡単にWin10ProのOSで稼働致しました。
御礼申し上げます。
息子の古いToUcam Pro IIが出て来てWin10Proで使えるかネット検索した結果こちらにたどり着きその結果簡単にWin10ProのOSで稼働致しました。
御礼申し上げます。
Commented
by
makkachi at 2020-06-03 09:30