2015年 02月 09日
AstroTortilla 星図マッチングソフト |
フィンランドの方が開発した
撮影画像から正確な位置をデータより探し出し計算してくれるソフトウェアです。
MaxImDLのPinpointと同様のソフトです。
望遠鏡で撮影した画像から正確な天体位置を教えてくれるので、
この機能を使うと赤道儀との較正(マッチング)ができます。
精度としてはいままで使ってきたマッチングソフトの中で
一番良いと思います。
まず、インストールにあたって
使っている望遠鏡のCCDの画角計算をします。
この画角を基準にして掃天していきます。
画角計算は
JavaScriptによるCCD&デジカメの画角計算(2)のサイトが参考になると思います。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~j_world/fovc2.htm
私の機材の場合はGINJI150-FN/ML8300では 水平 2.37 垂直 1.79になります。
インストールを進めていきますとデーターベースの選択画面が出てきますので
その画角に合ったデーターベースを入れていきます。
Widest level(広域) index 4212, 4.0MB, 2-2.83 deg (120-170 arcmin)
標準 index 4203, 2.5GB, 5.6-8 arcmin
私は上記のものを選択しました。
3GB近くダウンロードしますので気長に待ちましょう。
遠隔天文台はケーブルTVでしたので8時間近くかかりました。
インストールが完了してソフトを実行させたら
画面のSolverの設定項目にそれぞれ数値を入力していきます。
「Scale_minimum = 1.79」
「Scale_maximum = 2.37」
Custom Optionsに
「xtra = --sigma 70 --no-plots -N none -H 2.37 -L 1.79 -r --objs 100」
Search radius は掃天範囲で10度に設定しています。
この辺は範囲を多く撮ると時間が掛かりますので
適度な数値を入れておきます。
TelescopeはASCOM
CameraはMaximDLを設定しておきます。
使い方は簡単でTelescopeを接続後、Track状態(恒星時運転)にしておき
Capture and Solveを実行するとMaxImDLで撮影してくれます。
sync scopeにチェックを入れておくとマッチング後、望遠鏡を同期してくれます。
MaxImDL撮像ソフトが無いときは
File Open dialogで直接、画像ファイルを使ってもOKです。
実際使ってみると1分ほどで掃天しマッチングをしてくれました。
遠隔でも遠征でも使えるソフトだと思います。
インストールの注意事項として
設定ファイル(AstroTortilla.cfg)が
C:\Users\****\AppData\Local\astrotortilla.sf.net\AstroTortilla
****:ユーザーID
にありますのでWindowsのユーザーIDを半角英数にしておく必要があります。
ユーザーIDを全角を使うと設定ファイルを読み書き出来なくなり
設定ファイルが保存反映できなかったり
Capture and Solveを実行したときに
camera error value does not pass validation function
というエラーが出て実行できません。
私はWindows8.1を初期インストールした際
Microsoftアカウントでインストールしてしまったため
ユーザーIDに勝手に全角漢字を使われてしまいました。
以下のサイトを参考にインストールし直しました。
Windows8/8.1 で日本語アカウント名が使われてしまう
by makkachi
| 2015-02-09 10:22
| パソコン
|
Comments(0)