2025年 02月 04日
キング博士が夢見たリアルタイム大気差補正追跡 |

さてキングスレートの語源は何からきているかご存じでしょうか?
アメリカの天文学者である
エドワード・スキナー・キング(1861-1931)博士からきています。
ハミルトン大学を卒業し、ハーバード天文台のスタッフになり、
その後、
大気の屈折を考慮して望遠鏡の追跡速度を補正する
「キング追跡率」と呼ばれるアルゴリズムを開発されました。
エドワード・スキナー・キング(1861-1931)
キング追跡率は細かく説明するこはあえてこのサイトではいたしませんが、
詳しく説明されているサイトがありますのでご覧いただければと思います
私たちのイメージしているキングスレートは恒星時運転より
若干遅い固定スピードで運転することと認識していますが
マイコンの無いロジック回路の時代に作った苦肉の策で
平均をとった追跡率でのスピードで各メーカー対応されてきました。
キング博士の「キング追跡率」はもっと細かく計算されており
平均をとった追跡率ではないことは明確なのです。
昨今はマイクロコンピューターの性能も上がり
複雑な計算ができるようになりました。
1900年前半に開発したキング博士の「キング追跡率」
やっと時代が追い付いてキング博士が夢見たことが実現できたこと
私も感慨深いものがあります。
注)リアルタイムで大気差を補正する追尾方式は
一般の固定スピードの「キングスレート」とは
別に「アダプティブキングレート」と表現されることがあります。
今後AlthibaXではアダプティブキングレートとすることにします。
by makkachi
| 2025-02-04 13:43
| コラム・つぶやき
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