2008年 04月 30日
イプシロン210の光軸調整 |
以前も一度レポートしたことがあったのですが、問い合わせが多かったので
改めて私のイプシロンの光軸調整方法をレポートします。
まず反射の場合、斜鏡と接眼部の位置をきっちり決めなくていけません。
イプシロン210の場合、スパイダーと斜鏡の位置関係がしっかり作られていますので
主鏡のへの方向をきっちり決めけばOKです。
補正レンズは、特に外す必要は無いと思いますが、外したほうがやり易いでしょうね。
接眼部から発射したレーザーが主鏡の中心にこれば良いのですが
イプシロン210は主鏡がセンター金具で支持されていますので、鏡の中心マークが
ありません。ですのでシングルビームのレーザーコリメーターでは歯が立ちません。
ホログラフィックのレーザーコリメーターを使い格子を中心金具のセンターに
あわせます。コリメータをくりくり回せば良くわかります。
その場合、目を傷めますので返ってくるレーザー光を直視しないようにしてください。
次に主鏡の調整を行います。
この場合も、中心金具の問題でレーザーコリメーターは使えませんので
コリメーターアイピースを使い同心円状になるように、綿密にあわしていきます。
昼間のうちにここまで追い込んで行き、後は夜、実際の恒星を使い
CCDinspector(http://www.ccdware.com/products/ccdinspector/)というソフト
で数値化しながら主鏡の調整していきます。
最初、コリメーターアイピースと冷却CCDカメラとのマウントの状態の違いから
光軸に少々ずれが出ています。
これを追い込んでいくと大変シャープな像になります。
by makkachi
| 2008-04-30 06:55
| 望遠鏡
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