2024年 11月 04日
AlThiba自動導入でシーケンス撮影検証1 |

やっと天候が安定してきましたので
N.I.N.Aの自動反転撮影の検証を進めてみました。
いつもやっていることのまとめ的な記事になります。
今回は文字少なめで進めます。
上の画像の様に一般的なシーケンサーでやってみます。

前提条件として西の空と東の空でキャリブレーションなしで
PHD2ガイドができる必要があります。
設定は子午線を超えたら赤緯出力を反転するにチェックを入れておきます。
反転後に赤緯ガイドがうまくいかずどんどんグラフが
離れていく現象が出ます。
鏡筒と極軸の平行度やガイドカメラの角度の調整、極軸の調整等
うまくいかない原因にもなります。
私は事前に東の空で強制的にキャリブレーションで進めたら
西の空でグラフが離れていく現象が出たので
西の空で強制的にキャリブレーションを行って
東の空でオートガイドが問題ないことを確認しました。

N.I.N.Aの自動子午線反転の設定は
子午線通過後の分数、
子午線通過から反転までの最大時間、
子午線反転前に一時停止を
それぞれ3分を設定して望遠鏡のサイドはOFFとします。
シーケンサーの目標天体は入れておく必要があります。

実行して指定時間になりますとオートガイドとモーターの運転が停止します。
カウントダウンが始まります。
それぞれ3分で安定時間30秒なので
3分+3分+3分-30秒で8分30秒からのスタートです。

時間になると望遠鏡の子午線反転が始まります。

反転が終わるとモーターの運転が始まり
安定化時間(今回の設定は30秒)が始まります。

安定化時間が終わると目標天体のプレートソルブが始まります。
1回では決まらないので数回このルーチンが行われます。

プレートソルブが終わるとガイド星を見つけに行きます。

ガイド星が見つかるとオートガイドが始まります。

安定化時間(今回の設定は30秒)が始まり
オートガイドのグラフが安定するのを待ちます。
この状態では撮影は再開していません。
反転直後はガイドが少し乱れます。

安定化時間が終わると撮影が再開されます。
以降はシーケンサーが終わるまで安定的に運用が進んでいきます。
N.I.N.Aの標準的なシーケンサーは反転後に
PHD2の強制キャリブレーションが行われないため
あらかじめ東西でPHD2ガイドがキャリブレーション無しで
確立しておく必要があります。ここが肝となります。
次回は高度なシーケンサーについて紹介いたします。
使用機材:
SJXマウント AlthibaXドライブ
williamoptics 50mm f4 uniguide鏡筒
ZWO ASI120MMmini
ASCOM Althibaドライバー 10.52
ASCOM Platform7.0.1
LetsNOTE SV8 Windows11
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by makkachi
| 2024-11-04 10:34
| 遠隔撮像ソフト
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